古典的手法のお話2 : ゴールドラッシュプログラムとミニ株

その昔、楽天銀行には
「ゴールドラッシュプログラム」
というものがありました。

これは楽天銀行へ他社からの振込みがあると
一回の振込みにつき10〜50円プレゼントされる、
というキャンペーンです。

これに目を付けた手法です。


勘の良い人ならタイトルからもうピンときたかもしれませんね。

そう、別々の銘柄のミニ株(単元未満株)を大量に買って
配当金を楽天銀行に振り込ませて儲けよう!

という手法です。


今は段階的に改悪されてプログラム自体なくなってしまいましたが
以前は一件につき50円貰えるなんて時期もあったそうです。


簡単に推定してみましょう

2000銘柄のミニ株を買い付けるとして
一株平均700円だとします。


→投資額:2000銘柄×700円=140万円
 手数料として一銘柄40円=40×2000=8万円

 合計:148万円


2000銘柄の配当金利回りの平均が1.5%で
平均して一銘柄につき年1.5回の配当があるとします。
そして振込みで貰える金額は50円とします。



 受け取れる配当金   =140万円×1.5%=2.1万円
 振込みで受け取れる金額=2000銘柄×1.5回×50円=15万円

 合計:17.1万円です


そして17.1万÷148万で
利回りは単純に計算して11.6%になります。

派手ではありませんがそこそこの利回りになりますね。


また、以前は端株優待というものもありました。
これはミニ株でも優待で粗品が貰えるという仕組みです。
これも楽しみな所でしたが
現在ではコストやら単元株主の反対やらで
衰退してしまいました。


基本的にインデックス投資は全体平均のリターンに負ける
と言われていますので、もしかすると
インデックスファンドを使うよりこういうミニ株分散PFをするのも
良かったのかもしれません。



さて、ここまでミニ株のお話でしたが

そもそもこの楽天銀行のプログラム自体に問題があって
実はこんな面倒なことをしなくても手数料無料の銀行を利用して
楽天銀行間を回して小遣いを稼ぐなんて話もあったりしました。

おかげで他社銀行も大迷惑で他社銀行は
手数料無料を廃止してしまったり厳しくしてしまったり
といった経緯もあったらしいです。

モラルハザードは良くないですね。


また同じようなお話は結構ありまして
これも今でも通用するかはわかりませんが
クレジットカードで入金の出来るiForex口座なんか

クレカで入金してクレカポイントを貰う
→出金してまたクレカで入金

なんてお話もあるそうです。


いやはや
現実世界にはまだまだサヤがあるようです。


しかしみんなよくそんなの気付きますよねー

もしあなたもこういうサヤを見つけたら
こっそり私にもDMください。

お待ちしております。


注:この方法は私は試したことないので
  数字の精度はかなり低いと思われます。ご注意ください。