古典的手法のお話3 : VWAPギャランティー

引値ギャランティーよりもマイナーな気がする
これも証券会社の手法です。


前回の引け値ギャランティーのお話はこっち
http://d.hatena.ne.jp/sippo_tuki/20130524/1369401426


まずはVWAPの説明から。

VWAPは出来高加重平均取引とも言います。
つまり、出来高で加重平均した株価のことです。

例えば一日のうち
A株が
100円で10株約定,
110円で10株約定,
という場合はVWAPは105円
(100円×10株+110円×10株)÷(10株+10株)

100円で10株約定,
110円で30株約定,
という場合はVWAPは107.5円
(100円×10株+110円×30株)÷(10株+30株)

という感じになります。
これがVWAPです。


次にVWAPギャランティーとは
引値ギャランティーと同じように
インデックスファンドのような大口が
証券会社に対して出す注文方法で
引け後にその日のVWAP価格で買いたい
というような注文のことを言います。

引値ギャランティーはカモられるという事で
インデックスファンドような大口は
この取引を使うように移行していったんですが
これもやっぱり証券会社にカモられます。


どういう事かというと
例えば大口からA株20万の注文があった時
まず20万株を100円で少しずつ約定させ
その後一気に110円まで買い上げて
110円で買いと空売りを自分で出して(両建て)
大きく約定させるわけです。

110円で100万株の約定をさせたと仮定し
話を単純化するため他の約定はなかったと考えると
VWAPは約108.33円になります。
(100円×20万株+110円×100万株)÷(20万株+100万株)

証券会社は例のごとくVWAP価格で渡せば良いので
108.33円−100円×20万=166.6万円
という儲けになります。



なんていうかその
インデックス投資不利すぎ!
証券会社にカモにされすぎ!

やっぱりインデックスのリターンが平均以下になってしまうのは
必然のようです。

ぶー。