古典的手法のお話7 : 100円株の空売りの手法
昔の日本の一部のファンドや機関投資家には
「顧客に説明できないような100円未満のボロ株は所有しない」
というようなルールがあったそうです。
これはつまりカモです。
デイトレーダーが日本で生まれ始めた当初
日本はITバブルとその崩壊で荒れ相場でした。
その結果、良い銘柄も悪い銘柄も
100円付近まで株価が落としこまれたりと
そんな相場がありました。
つまりそんな銘柄がカモでした。
100円未満になりそうな株を空売りでぶつけて
実際に100円未満になれば機関投資家は売るしかないので
株価は暴落します。
その売られた分の利益をデイトレーダーがさらっていたわけです。
この手法で大儲け
なんてお話が、結構溢れていたそうな。
しかしそのうちに
今度は十分空売りが溜まったところで
無理やり買い上げる機関投資家が出てきたそうです。
デイトレーダーはパニックです。
つまり今度はデイトレーダー側が
カモにされるようになったわけです。
情報は流布されたら終わりです。
良い手法は公表されるとそれを逆に
利用する人が現われます。
こうして市場は効率化するわけです。
気をつけましょう。