古典的手法のお話10 : 引け成り注文と機関投資家

更新しなくたって
   いいじゃない
  にんげんだもの
        しっぽ



正直すいませんでした。
やる気なくなってました。
ちょっと(約20センチほど)モチベ上がってきたので
そろそろ更新再開するかもしれません。


以下今日のお話:


引け成り注文のお話をしましょう。


引け成り注文というのは引け(相場終了のタイミング)
に成行注文をする方法です。

これをやると
引けの値段で約定させることが出来るわけです。
(前引け後引けどっちでも出来ます)


その昔、機関投資家個人投資家ではやはり
得られる情報に差がありました。

引け成り注文が板にどれくらい集まっているかというのは
ほとんど機関投資家しか知りえなかった時代です。
(今は一応見れます)

機関投資家はこれをカモにしていました。


たとえば売り板の呼値ごとに
100株の注文が並んでいたとして

引け成りに1000株の買い注文があったとします。


この場合引けで1000株の成り行き買いが入るので
10ティック上がるのは当然ですね。

なので機関投資家はあらかじめ1000株の引け成りを見たら
引けの前に500株を仕込んで
その売りを引け成りで注文する
(成り行き買いの需要に買わせる)
というような手法を使っていたそうです。

これで機関投資家は5ティック儲かるわけです。



ここまでは機関投資家の一人勝ちですね。



しかしそれを利用する人も現れました。

さっきの例の続きです。

機関投資家が500株買った直後です。
1000株の引け成り注文を取り消します。

そうです、1000株の引け成り注文は見せ板です。

あらかじめ100株仕込んでおいて
1000株の見せの引け成り注文をだしておくわけです。

機関投資家がだまされて500株買ってくれるので
5ティック分の利益です。

儲かったらちゃんと引け成りは取り消しましょう。


こわいですね。



もしかしたら今でもできるかもしれませんが
見せ板は(個人がやるのは)犯罪です。

残念ですね!